富士フィルム X-T3を借りました (PART 1)

X-T3   XF35mm F1.4   f/7.1   1/60   35mm   ISO160
富士フイルムX-T3をレンタルしてみました。

X-T3は新しいカメラの購入候補の一つです。
フルサイズミラーレスが注目を浴びていますが、全体のバランスを考えると
APS-Cも非常に魅力的です。

APS-Cのカメラは各社から出ていますが、
レンズを見てみると、富士フイルム以外はレンズラインナップが不十分です。
特に単焦点のラインナップは少なく、
フルサイズ用レンズを併用する必要があります。

富士フイルムの魅力は、単焦点レンズを含めた
APS-C用レンズのラインナップ。
とても魅力的かつ手頃な価格の短焦点レンズが
APS-C専用で多く用意されています。

購入を検討しようと借りてみました。
借りたのはXF35mm F1.4と16-55mm F2.8-4の2本です。
富士イメージングプラザでは、現行モデルを借りることができます。
当日返却ならば、一部を除いて無料で借りることができます。
有料ですが中判カメラも借りることができますよ。

カメラは店頭で触っただけではなかなかわからないことも多く
レビューでも自分の好みと違っていることもあるので
事前に試せるのはとても嬉しいですね。

X-T3  XF35mm F1.4    f/5.6   35mm   ISO160
カメラを受け取って早速出かけます。
いつものカメラの操作性に近づけるために、親指AFを設定します。
そのあとヒストグラムを表示・非表示の設定と被写体深度確認のボタン割当をしました。
撮影は基本的にマニュアル。
マニュアルがやりやすそうなのがフジのカメラの良さですね。
シャッタースピードは変えづらいので「T」に合わせて電子ダイヤルのみ。
それ以外はダイヤルを使用します。絞りリングとISO感度ダイヤルが
本当に便利です。

フィルムシミュレーションは、初めてということもありPROVIAで。
キヤノンの「スタンダード」よりも落ち着いており好みです。

最初は35mm F1.4単焦点。
1枚目の写真は2枚目に撮影したものです。
自宅に戻りパソコンで開いて確認してみて、レンズの歪みの少なさ、
シャープさに驚きました。このレンズF1.4の大口径ながら
軽量コンパクトで素晴らしいですね。

2枚目のカットで驚いたのはダイナミックレンジの広さ。
今のカメラは基本的にどれも最終出力に必要な
ダイナミックレンジは確保されているのですが、JPEGへの書き出しの設定では
ギリギリのところで、白とび、黒つぶれになりやすいです。
ところがこのカットのようにかなりの明暗さがありながら、空の青さから
暗い部分までを綺麗に描写しています。特に空は、コントラストを下げすぎて眠く
なることなく、絶妙なところで青空を残しています。
右側のガラスの明るい部分のトーンもハイライトまで滑らか。良いですね。

X-T3  XF16-55mm F2.8-4   f/8   1/640   55mm   ISO160
ズームレンズも試してみました。
これはキットレンズに設定されているレンズですが、
一般的なキットレンズとは違い、開放F値が明るいです。
望遠側でもF4で、手振れ補正付きで軽量コンパクトです。

このレンズもズームレンズながら、描写が周辺まで非常にシャープ、
フリンジもありません。
PROVIAの色合いもとてもいいですね。

X-T3  XF16-55mm F2.8-4  f/8   1/320   24.3mm   ISO160
このレンズも歪みはとても少ないです。

ただ木々の描写は少し特殊ですね。
他の方も指摘しているのでX-TransCMOSセンサーの特徴だろうと思いますが、
遠景の葉っぱの描写がすこしボヤッとします。等倍で見なければ気になりませんが
拡大するとベイヤーセンサーの等倍とは違うボヤッとした感じになったりグルグルと
巻いているような描写になっていることがあります。

写真をすこし縮小すると気にならなくなりますし、ベイヤーセンサーの
写真と違って縮小した時に変にエッジが立ったような
ギスギスした感じはないのは素晴らしいです。
プリントアウトする場合にもベイヤーよりも自然に描写されると思います。

PART 2に続く)


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